フランスで最⾼の権威を誇る料理コンクール「第70回プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」で
安達 晃⼀(第16回メートル・キュイジニエ・ド・フランス優勝者)が優勝

 
 
レストラン「アサヒナガストロノーム(所在地:⽇本橋兜町 代表:朝⽐奈悟)」のシェフ安達 晃⼀(あだちこういち)が、2020年2⽉3⽇フランスで最も⻑い歴史を持つコンクール「第70回プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」にて⾒事優勝を果たしました。APGF としては、2019年林啓一郎シェフ(プレスキル)に引き続く、2連覇となりました。 

■「プロスペール・モンタニエ料理コンクール」について
同コンクールは「フランス料理界の"ゴンクール賞"(=フランス⽂学最⾼峰であり、ノーベル⽂学賞や芥川賞と並ぶ世界の8⼤⽂学賞のひとつ)」と称され、フランスで最⾼の権威を誇る料理コンクールです。主催はクラブ・ガストロノミック・プロスペール・モンタニエ(会⻑:Francis Durnerin)、フランス⼤統領府が後援しています。
記念すべき節⽬を迎えた今年の「第70回プロスペール・モンタニエ料理コンクール」は、審査委員⻑にJean-François Girardinを迎え、パリの料理学校として最も権威あるフェランディ・パリ校にて開催されました。なお、同校は今年が創⽴100周年となります。

2012年には杉本雄シェフ(当時フランス在住ホテルムーリス、現帝国ホテル料理長)が日本人として初めての優勝。また2011年より、「アヴァンセの会」(メートル・キュイジニエ・ド・フランス“ジャン・シリンジャー杯”優勝者の会)のメンバーが国際大会への出場権を得て毎年参加し、常に3位以内上位入賞を果たしています。そして2014年には隈元香己シェフ(当時ホテルメトロポリタンエドモント)、2019年には林啓一郎シェフ(プレスキル)が優勝しています。
安達晃⼀シェフは 2015 年 11 ⽉ 18 ⽇に⾏われた第 16 回「メートル・キュイジニエ・ド・フランス“ジャン・シリンジャー杯”(主催:当時フランス料理⽂化センター)」にて優勝を果たし、「プロスペール・モンタニエ国際料理コンクール」⽇本代表権を獲得しています。
■「クラブ・ガストロノミック・プロスペール・モンタニエ」とは
20 世紀前半に現代フランス料理の第⼀⼈者として腕を振るい、オーギュスト・エスコフィエと並んでフランス中の料理⼈から尊敬の念を⼀⾝に集めていたフランス料理史を飾る料理⼈がプロスペール・モンタニエです。
この偉大なるシェフの没後、同シェフの名言「よき食材なくしてよき料理なし」が示すフランス料理の神髄を未来永劫継承していくことを目的に、パリで1950年に創⽴されました。つまり、格調⾼いフランス料理の伝統を忠実に次世代へと継承し、その素材の品質を守り発展させることを目指すガストロノミーの王道を行くクラブです。世界各国に⽀部があり、⽇本⽀部(会長:磯村尚徳氏)は1974年に発⾜しました。

■コンクールの課題
前菜「仔⽺の内臓のベアティーユ」
メイン「⾆平⽬のスフレ」と3種類のガルニチュール。
1.直径20cmのヴォルオヴァン(貝類、甲殻類と季節の野菜でガルニ)
2.ジャガイモを使用したガルニチュール。
3.季節の野菜を使用したガルニチュール。(自由)
それぞれ8⼈前を⽤意し、メインはプラトーでのプレゼンテーションでした。

  ■持ち時間は5時間。4時間目でアントレを仕上げ、5時間目でメインを提出。学生(フェランディのCAP1年生)が1名コミにつきます。
安達選手は、前菜、メインとも制限時間内に出すことが出来ました。

■審査委員
コンクール70周年とあって厨房審査委員、試食審査委員共全員がモンタニエコンクールの優勝者のみで構成されています。審査委員長はJean François GIRARDINで、1981年の優勝者であり、1993年にMOFを獲得、MOF協会の会長でもあります。
メインの試食審査委員の中には最年長、80歳を迎えた1955年優勝者、ギイ・ルロゲ氏(元ホテルリッツ総料理長)他、そうそうたるメンバーが居並びました。その中で、「正木賞」で来日した、ジュリアン・ラルジュロンやジュリアン・リシャールも杉本・林シェフと並んで審査を務めました。

■コンクール
会場の様子は写真の通りです。
試食審査ではフェランディのサービス教授と生徒が料理のデクパージュとサービスをつとめます。

■授賞式
結果発表は3位から。3位は外務省迎賓館です。2位はオーベルニュ地方のレストランオーナシェフ。残るは1位か4位か・・・・・ドキドキの中、優勝したのは安達シェフでした!!
 
表彰時、審査委員会からは「必ずしも⽇本で⼊⼿しやすい⾷材ではないにも関わらず、素晴らしい完成度に惜しみない称賛を捧げる」という趣旨の賛辞がありました。授賞式には昨年2位で正木賞を受け、来日した金澤シェフ(『RECH』シェフ)も。金澤シェフには安達シェフのために素晴らしい食材を調達していただきました。林シェフは自分の経験を生かして、貴重なアドバイスを。まさに「チーム・ジャパン」の勝利です!
 
 

それぞれに各年の優勝者名が印刷された70個のトック。その頂点に安達シェフが立ちました!

 今年初めて、前菜のプレゼンテーション用の皿はBERNARDAUDの協力を得て選手の自由選択に。
 安達シェフはBERNARDAUDの金継ぎを使用。

■安達晃⼀シェフの受賞コメント
「まず始めに、このような素晴らしいコンクールへの挑戦の場を調えて下さった株式会社正⽊牧場様、
ならびにAPGFの皆様、「アヴァンセの会」に 厚く御礼申し上げます。そしてコンクール出場に携わっていただいた全ての⼈と家族に本当に感謝しています。皆さんのご協⼒がなければ、このような結果は得られませんでした。
⽇本では、コンクール出場にあたり本社の皆さんとアサヒナガストロノームのスタッフに熱⼼にサポートしていただきました。⽇本のフランス料理界の重鎮の皆さまにも多くのアドバイスやご⽀援をいただき、⼼強い気持ちでフランスに出発することが出来ました。
パリでは本番の⽇を迎えるまでスムーズに動けるよう多くの⽅々に⼿厚いサポートをいただきました。ただただ感謝に堪えません。
プロスペール・モンタニエ国際料理コンクールは⽇本でこそまだあまり知られていないかもしれませんが、本国フランスでは最も歴史のある、フランス⼤統領が後援するほどの権威ある⼤会です。ゆえにコンクールの課題や審査基準はフランス料理の古典(クラシック)をしっかりと踏まえた ものです。
フランスから⾒たら私は外国⼈、⽇本⼈らしいフランス料理ではなく真のフランス料理を作りたい気持ちで料理を続けてきました。フランス⼈になりたいと幾度となく思ったものです。今回、このようなフランスにおける由緒ある⼤会の⼤きな節⽬の年に優勝することができ本当に嬉しく思います。今後は、アサヒナガストロノームのコンセプトのひとつでもある「伝統の継承」を念頭に⾃分の思いや技術を継承していき、⽇本のフランス料理界に貢献してまいります。それが⾃分の役割・責任と思っています。朝⽐奈代表には今回含めコンクールにチャレンジすることや⾃分の料理を形にすること全てにおいて優勝まで導いていただきました。⼼から感謝すると共に、今後もアサヒナガストロノームで⽇々精進を重ねてまいります。また自分の経験を次世代につなぐべく「アヴァンセの会」の一員としてAPGFのコンクール運営に尽力していきたいと思います。」

 

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